●デザイナーフーズ・プログラム
■ デザイナーフーズ・プログラムって何ですか?
アメリカの国立がん研究所が「がんを予防する可能性のある食品」をリスト化したものをデザイナーフーズ・
プログラムと呼んでいます。これには野菜・くだもの・ハーブなどの食品群40種類ほどがあげられています。
そしてこれらを見やすく、わかりやすくするため、食品をピラミッド状に3群に分け、ピラミッドの上の段ほ
どがんの予防効果の可能性が高いとしています。これをフードガイドピラミッドと呼んでいます。
1群 |
にんにく、きゃべつ、甘草、大豆、しょうが |
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セリ科(にんじん、セロリなど) |
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2群 |
たまねぎ、茶、玄米、ターメリック、亜麻、全粒小麦 |
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柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ) |
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ナス科(トマト、ナス、ピーマン) |
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アブラナ科(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ) |
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3群 |
メロン、バジル、タラゴン、からす麦、はっか、オレガノ |
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きゅうり、タイム、あさつき、ローズマリー、セージ |
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じゃがいも、大麦、ベリー類 |
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■ 食品でがんが予防できるんですか?
この食品ピラミッドの位置付けは疫学調査によるものですが、これまでにこれらの食品の有効成分の多くは抗
酸化作用を持ち、活性酸素などによるDNAの損傷を防いで、がんを抑制することが明らかになっています。
またがんの発生要因の30%は食事といわれており(がんの最大の原因は喫煙です)、普段の食事のとり方に
注意することで、がんの危険性を減らすことができます。
■ がん予防のための食事のポイントは?
1)塩は少なめに(1日10g以下目標)
2)緑黄色野菜・くだものをたくさんとる(1日400g目標):
アメリカでは「5 a day program:ファイブ・ア・デイ・プログラム」
「1日に5品以上の野菜・くだものを食べよう」キャンペーンで成功を収めています。
3)熱いものは冷まして食べる。
4)食物繊維をたくさんとる。
5)様々な食品をバランスよく食べる。
6)腹八分目(食べ過ぎないこと)。
7)脂肪は少なめに。