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血圧をちょっと勉強!
■ 血圧とは?:
血圧は血流量と血管抵抗できまります。電流X抵抗で計算される電圧のようなものです。
心臓が収縮して血液を送り出した時の血管への圧が最高血圧(収縮期血圧)で、拡張した
時の血管が元の太さに戻りながらかかる圧が最低血圧(拡張期血圧)です。
■ 血液の流れ:
心臓を出た血液は最初に大動脈を通り、内蔵や四肢の動脈を通過して細動脈、毛細血管を
経て細胞に達します。
■ 血管の太さ:
・大動脈は500円玉大の太さ(2.5cm)
・腕の動脈はエンピツの太さ(5~8mm:血圧計はこの血管の血圧を測っています)
・細動脈はシャープペンの太さ(0.2~0.5mm)
・毛細血管は髪の毛
■ 血圧の調節:
上腕での血圧が200mmHgでも、120mmHgでも細動脈が毛細血管の圧を一定に保つ仕事
をしています(毛細血管の圧は誰でも一定で15mmHg位です)。細動脈への圧が高いと血
管が膨らんだり、キズついたりして動脈瘤ができやすくなります(細動脈の圧も一定で
35mmHg位です)。
■ 血圧と水圧:
医療機関で測定する血圧は水銀圧で表示され、「200/90mmHg」などと記録します。
この「Hg」は水銀を表しています。わかりやすくするために水銀圧を水圧になおしてみる
と、水銀圧13.6mmHgは水圧1cmに相当します。
血圧200mmHgは水圧2m72cm
血圧180mmHgは水圧2m45cm
血圧160mmHgは水圧2m18cm
血圧140mmHgは水圧1m90cm
血圧120mmHgは水圧1m63cm
高血圧の人は自分の身長より高い水圧を血管にかけていることになります。血管がキズつ
いたり、合併症を起こしたりしないように血圧をコントロールする必要があるのです。