●血圧計を買いましょう!
■なぜ血圧計を買うのか:
宝くじは買わないと当たりません。買っても当たりません。高額当選の確率は400万分の1
と言われています。私は夢を買います。下1ケタの300円は当たりますが、下2ケタの3000
円はめったに当たりません。
血圧も測らないと血圧が高いのか、高くないのかわかりません。年に1回の健診でたまた
ま血圧が高くなければ、“健診の網”にひっかかりません。仮に高血圧の診断を受けてもそ
のまま放置したのでは健診を受けた意味がありません。宝くじは当たりたいのですが、高
血圧を放置したために脳卒中には当たりたくありません。
高血圧は脳、心臓、腎臓などの重要臓器に大きな影響を及ぼします。これらの重要な
臓器に合併症をつくらないようにするために自分の血圧を知る必要があるのです。
■家庭血圧測定の対象者は:
@メタボの診断を受けた方:基準該当者、予備軍該当者
A健診等で「血圧が高い」と1度でも言われた方
B中高年の方
C家族歴のある方:親・兄弟に高血圧などの生活習慣病のある方
D生活習慣病を治療中の方:特に降圧剤服用中の方は今の自分の血圧が安定しているかど
うか知っておく必要があります。当院では高血圧と診断したら、投薬前に家庭血圧測定を
行い、投薬の必要性を納得の上、治療開始します。治療中も家庭血圧測定を続けます。
■血圧計は高いか:
先日ヨ○バシカメラに行ってきました。様々な血圧計が展示されており、30種類以ありま
した。どれを選んでよいのか迷うと思います。
♦何を基準に選んだらいいのでしょうか。
@液晶画面が大きい方が高い
A複合機は高い:カレンダーや温度計などがついている
B多く記憶できるものは高い:何十回分の血圧が記憶できます
結論としては、血圧さえ測れればいいので、カレンダーも温度計も記憶装置も要りません。
血圧を測定したら、その都度ノートに記録しておけばいいのです。数千円から数万円まで
巾があります。一番安価なシ○ズン製電子血圧計は2500円でしたが、簡単なワンボタン測
定、加圧設定機能付き、前回値のみ記憶のシンプル設計です。一家に体重計と血圧計を備
えておきましょう。
■私の場合:
数年前に医療機器の展示会にてたまたま血圧を測定したら、145/90ありました。その後す
ぐに家庭用血圧計を購入し、朝(起床後すぐ)夜(就寝前)の2 回測定しました。1週間
に3〜4回ほど上が140〜150、下が90台あり、家族歴(両親が高血圧)もあったので、降
圧剤の服用を開始し、現在では上が120前後、下が70前後にて安定しています。