●油脂をちょっとお勉強
■「油」と「脂」のちがいについて:
食品に含まれる「あぶら」には、常温で液体の「油」と常温で固体の「脂」があります。
これらを総称して油脂(ゆし)とよんでいます。
< 油脂の分類>
■食品からとる脂肪酸:
私たちが食品から摂取している油脂はアルコールと脂肪酸の化合物です。
この脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類され、不飽和脂肪酸はさらに、単価不飽和
脂肪酸と多価不飽和脂肪酸とに分類されます。
■油脂をとりすぎないための知識:
「食事を意識すること」が一番大事です。まず「食材そのものに含まれる油脂」と「調理
として後から加える油脂(調理方法)」に分けて考えるとわかりやすくなります。
■油脂をとりすぎないための工夫:
1)器具の工夫:テフロン加工のフライパンを使う、網焼き、オーブンで焼く
2)油の種類や量の工夫:ノンオイルドレッシング、クッキングペーパーで油をふきとる
3)調理(したごしらえ)の工夫:「ゆで」てから炒める、揚げ物の衣をうすくする
■油脂をとるおおまかな目安:
平均的な成人の1日の必要カロリーはおおよそ2000 kcal位で、脂肪はその20〜25%とさ
れています。食材と調理油を含めておおよそ50 gくらいが適当と思われます。
(トースト1枚にバターをうすくぬって5 g、てんぷらに含まれる油は10 g位です)
■どんな油脂がいいのでしょうか:
1)蛋白質、炭水化物、脂肪のバランスが一番大事です。
2)肉類に多く含まれる動物性の飽和脂肪酸は控えめにして、植物油や魚に多く含まれる
不飽和脂肪酸ををとるようにしましょう。
3)厚労省では、の割合
でとることを推奨しています。そこで肉食中心に偏らないように、一日に1回くらい魚を
食べ、調理に使う油は植物油を使うように心がけましょう。
(外食の揚げ物はラードを使用していることが多く、食べ過ぎないように注意しましょう)