●身近な健康食品:お茶
■お茶についてちょっと勉強してみました:
お茶の木は中国の四川・雲南・貴州などの山岳地方が原産とされるツバキ科の植物です。
学名は“カメリア・シネンシス”といいます。
緑茶、ウーロン茶、紅茶が同じカメリア・シネンシスから作られていることを今回初めて知りました。
お茶は製法により不発酵茶、半発酵茶、発酵茶の3種類に分類され、緑茶は不発酵茶で、つみとったお
茶の葉や茎を蒸して熱を加え、発酵を止め、その後もみながら加熱乾燥させます。ウーロン茶は半発酵
茶で、茶葉を日向でしおれさせ、軽く発酵させ、その後加熱して乾燥させます。紅茶は発酵茶で、茶葉
をしおれさせたあと、きざんで空気とよく接触させて十分に発酵させます。
左から緑茶、ウーロン茶、紅茶
■日本茶の成分:
お茶にはカテキン、ビタミンA・E・C、フッ素、アミノ酸、カフェイン、フラボノイド、ミネラルな
どが含まれており、甘み(テアニン:アミノ酸)、渋み(タンニン:カテキン)、苦み(カフェイン)の
程よいバランスで成り立っています。
■日本茶の効能:
日本茶には様々な効能があります。中でもカテキンがよく知られており、体脂肪を減らす効果(特定保
健用食品認定)やがん予防(静岡県は胃がん死亡率が全国平均の1/5)などが特に有名です。
茶葉の発酵の度合いが低いほどカテキンの量は多くなります。つまり紅茶より緑茶のほうがカテキンが
多く含まれます。そしてこのカテキンやカフェインを多く取り出すには熱いお湯がよく、玉露などのう
ま味成分を楽しむにはアミノ酸を多く取り出し、カテキンやカフェインなどの渋みや苦み成分をおさえ
て、低温(50度C程度)でじっくりいれたほうがおいしくいただけます。
お茶はその産地、製法、入れ方、TPOなどによって様々な楽しみ方があります。おいしいお茶を楽し
みましょう。